カテゴリー「映画」の記事

2014年1月 5日 (日)

映画「永遠のゼロ」

 映画「永遠のゼロ」を観てきました。

 とても素晴らしい物語でした。主人公である零戦パイロットの謎に少しずつ迫っていく展開と、彼自身のパーソナリティ。 主人公に対して「なんて崇高な人なんだろう」と感動し、こんな人が存在してくれたことを日本人として誇りに思う…ような気になって、フィクションであることを【忘れてしまいたいような】気にさえなりました。

 コンピュータ・グラフィックによる海戦や空中戦シーンの描写もこの上ない出来映えでした。これは本当に素晴らしかった。ただ、この映画で伝えるべきは戦闘シーンのリアルさ(多少の語弊を覚悟していえば「格好よさ」)ではなく、「大事な人の人生を守りたい」という哲学をもって生き抜くことの厳しさだったのではないでしょうか。

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2012年10月14日 (日)

映画「生き抜く」

 MBSテレビが東日本大震災について取材を続ける中で、映画化の話が持ちかけられ、膨大な量の取材テープを新たに編集し直して出来上がったドキュメンタリー映画「生き抜く」。
 全編を通じて一貫しているのは、BGMはほとんど入っておらず、ナレーションも皆無だということ。幾らテーマが軽んずべきでないからといって、ここまで頑なに演出を『加える』ことを控えた例はあまりないのではないでしょうか。

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2011年7月18日 (月)

映画『あぜ道のダンディ』

 観てから3週間ほど経ちますが、今もってじわじわと効いてくる感じです。

 主人公は浪人生の息子と高校三年生の娘という二人の受験生を抱える中年男性(光石研)。妻に先立たれ、配送会社に黙々と勤めながら、男手ひとつで子どもたちを育て上げたものの、子どもたちにはどこか馬鹿にされ、ときおり同級生(田口トモロヲ)と一緒に飲むのが唯一のストレス発散方法というなんとも情けないオヤジ。そんな男がこの映画『あぜ道のダンディ』の主人公です。

 ああ、これはオレだな――。

 映画を観ながら、ほとんど、直感的にそう思ったんです。

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2011年4月10日 (日)

映画『トゥルー・グリット』

 3/11の地震以来、きちんとウェアを着てそこそこのペースで自転車に乗ったのは今日が初めてです。毎年、この時期は昼間から夕方に掛けて乗ります。桜並木が車道に覆いかぶさるようにして作ってくれる花のトンネルを潜るのが楽しみなので。

Photo やがて、桜の便りは北の国にも届くでしょう。
 淡いピンクの花びらが、ひとひらでも多く彼の地の人たちの目を楽しませ、心を癒してくれますように。

 さて、映画『トゥルー・グリット』を観てから半月ほど経つのですが、この映画を観終わってすぐに感じたことが、何故か頭からずっと離れずにいます。
 それは――、

 人は、人生を進める中で次々に何かを失っていく存在なのではないか。
 何かを失うことと引き換えに、何を得るかで人生の価値は決まるのではないか。

 ということです。

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2011年3月21日 (月)

映画『英国王のスピーチ』

 お隣さんの庭に植わっている梅の木に花が咲き始めました。地震や津波で僕らを苦しめるのも自然なら、花や草木がその美しい姿や芳しい香りで僕らを癒してくれるのもまた自然のなせる業です。今年の春は少々複雑な思いで迎えることになりそうです。

Photo 少し前に映画『英国王のスピーチ』を観ました。この映画は吃音症(どもり)の国王とその治療にあたった先生の友情の物語なのですが、その後、東日本大震災が起こってから、いろいろな記者会見を生中継で見る機会が増えてからというものの、人前で話すことって凄く大切で難しいことなんだなあと、この映画を思い出しながら、改めて感じています。

 映画に登場する国王は吃音症で上手くスピーチできない。吃音が気になってさらに緊張してしまう。そして、その治療にあたる人物自身もオーストラリア出身で訛りに苦しみ、何度もオーディションに落ちては舞台俳優への夢を果たせないでいるという設定。人前で演説なんてしたくもない人物の吃音を、人前で演じたくてもなかなか認めてもらえない人物が治療にあたるんですね。このあたりが実に良く出来てました。

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2009年3月14日 (土)

そんなヤツはいない―映画『少年メリケンサック』に想う―

 リアリティには二種類ある。

 実際に存在するものをリアルに再現するもの、と
 実際には存在しないものをあたかも存在するもののように出現させるもの、と。

 キム兄の演技の持つリアリティは間違いなく後者だろうなあ。映画『少年メリケンサック』での木村祐一の存在感のある演技を観て、そんな風に感じました。宮﨑あおい、佐藤浩一、田口トモロヲほか個性派ぞろいの共演者の誰よりも、キム兄の演技に一番リアリティを感じたんです。

 もちろん、共演陣の演技も素晴らしいし(特に宮﨑あおいチャンはコメディエンヌとして今までになかった一面を見せてくれた)、クドカンも彼らしい脚本、演出で映画を楽しいものにしてくれています。でも僕には、この映画の楽しさとして『キム兄のリアリティ溢れる演技』が一番印象に残った、ということです。

★以下ネタばれ注意!★

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2009年1月10日 (土)

不良少年に憧れなおす

 あなたは60歳になってもロックンロールしてると思うか?
 もちろん。

 昨年暮れに見た、ローリングストーンズのライブ・ドキュメンタリー映画『シャイン・ア・ライト』(マーティン・スコセッシ監督)の中にあった昔のインタビューの1シーン。おそらくは30年以上も前の70年代の映像ではないか。我らが永遠のロックンロール・アイドル、ミック・ジャガーは、いとも簡単にあっさりとそう言い切ってしまったのだ。ベテランの駅員が改札口で定期券を改めるみたいなものだ。誰がどこまで行こうとしているか、そして実際どんなヤツがどこまで行けるのか、そんなのはほんのちょっと見るだけでこの私にはわかるんだよ――まるでそんな感じで。

 しびれちゃったのだ、このひとことに。

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2007年7月 1日 (日)

ダイ・ハード4.0

観ないほうがいいです。

と、ハッキリ言うのも大人気ないのでしょうか。

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2007年4月 8日 (日)

空中庭園

キョンキョンの面目躍如、です。

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2007年4月 5日 (木)

松坂君が気にならない??

今年に入ってキネマ旬報を定期購読し始めました(こちらを参照)。

読み始めて3ヶ月も経つと手元に何冊か溜まって見返すことが出来るようになりました。で、見返して思ったのですが、購読し始めた号の内容ってすごく良く覚えてますね。読み飛ばしたページも少ないように思えるし。それが号を重ねるにしたがって読まないコーナーとか、読んだこともないページとかが少しずつ増えてるような気がします。あれ?こんな記事あったっけ、とか。こんな写真載ってたっけ、とか。そんな「発見」のほうが多い(笑)。

そういえば、以前取っていたミュージックマガジンも定期購読を始めた時の号の内容は未だに覚えていたりします。たしかズボンズが載ってて、フェラ・クティの特集で・・・。出会いの時の印象ってずっと残るんですね。何か恋愛みたいだなあ。

そういえば、10年余り前に野茂英雄投手がメジャーに挑戦した時のことも未だに鮮明に憶えてますもんね。初登板、初勝利、オールスター戦、リーグ優勝・・・。うんうん、今でもくっきりと絵になって思い出すことが出来ますから。

で、明日はいよいよ松坂登板。どうもそのニュースにはイマイチ新鮮な気持ちで反応できなくなってるような感じなんだなあ。がんばって欲しいとは思ってるんだけれども。

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