« ニッポンは「足りすぎ」ちゃったのか | トップページ | カキフライについて書け »

2013年5月12日 (日)

本の面白さについての印象、僕の場合は

 以前に読んだことのある本を読み返すと、全く内容を覚えていないことに驚かされます。驚くというよりも呆れたり、自分の記憶力の不確かさが怖くなったりもします。

 それでも、やっぱり初めて読むのとはどこかが違います。ところどころは覚えていて、「ああ、これ読んだ。読んだ。」とは思うのです。

 不思議なことに「とても面白かった」という印象が残っている本でも同じようなものです。内容についての記憶はまったくもって不正確。小説だったら大筋ぐらいは覚えていそうなもんなんですけど、あれだけ好きな村上春樹の長編小説だって、ほとんどの話はストーリー展開すら忘れてる。中には三度ぐらい読み返してるものもあるのに。まあ、僕の記憶力が足りないと言ってしまえば、それまでなんですけど。

Dsc_1035

 ところが――。

 「良い本だった」という印象だけは、どういう訳だか残ってるんです。小説であれ、実用書であれ、「面白かった」「役に立った」というのは、それぞれの本についてハッキリと残っています。僕の場合は、ですけど。皆さんはそんなことないですか。

 このゴールデンウィークには、本棚の整理をして数十冊の本を古本屋に売り飛ばしたのですが(おかげで本棚はすっきりしました)、その時に「この本はこれぐらいの面白さだったけど、さあて、残したものか、処分したものか。」というのは迷うんです。でも、各々の本について「いったいどれぐらい面白かったか」というのでは迷わないんです。僕の場合は。

 でも、内容は全く覚えてないんですよねえ。

 ということは、「面白かった」とか「つまんなかった」という記憶自体が間違ってないか不安になったりもするんですけど、以前に読んだ本を読み返すと、やっぱり面白いんです。読み返してみようと思うぐらいですから、当然、「面白かった」印象の本を読み返すわけですが、この印象そのものが間違っていたことはありません。

 これってどういうことなんでしょうねえ。

 まあ、大好きな小説を何度も味わえる訳だから、あんまりそれについて困ってるとか、悩んでるということはありません。僕の場合は。

 そんなこともあって、僕の最近の読書のしかたは、新しく出た本を中心に今までに読んだことのない本を読んで、次に本棚からお気に入りの一冊を取り出して再読をして(えっ!こんなこと書いてあったのか!とか、驚いたりしながら)、あんまり面白くなかった印象の本を片っ端から処分していってます。

 で、今読んでるのは村上春樹さんと柴田元幸さんの共著(というかほとんど対談集)『翻訳夜話』。おもしろかった印象があったので読んでるんですけど、やっぱり面白い!

|

« ニッポンは「足りすぎ」ちゃったのか | トップページ | カキフライについて書け »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/56831/57371629

この記事へのトラックバック一覧です: 本の面白さについての印象、僕の場合は:

« ニッポンは「足りすぎ」ちゃったのか | トップページ | カキフライについて書け »