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2013年4月21日 (日)

スイッチ・ポン!とはいかない

 この週末に芝生のトランジション作業を始めました。

Dsc_0991_3 日本より寒い欧米を原産地とする西洋芝は暑い日本の夏を乗り切ることができません。逆に高麗芝のような日本に自生する芝は冬には枯れてしまいます。このため、一年じゅう緑の芝生を楽しみたい人は、春から秋にかけては高麗芝を、秋から春にかけてはアニュアルライグラスなどの西洋芝を交互に育てることになります。

 そのサイクルの中で、春に冬の芝から夏の芝に切り替える作業を「トランジション」と呼んでいます。

 作業自体はいたってシンプル。春の陽気に誘われて、高麗芝が青く色づき始めたころに、元気よく伸びた西洋芝を一気に10mm~15mm程度に低く刈る。ロングヘアーの格好いい西洋人男性から、青光りのする坊主頭の日本人に変身するようなもんです(?)。

 ところがこの「変身」は、仮面ライダーのように一瞬で済むわけではありません。

 短く刈り込まれた芝は、そのままでは前年の枯れた芝も残っていますし、今年の芽は十分には育っていません。肥料を施したところで十分に緑をなすまでは半月からひと月ほど掛かります。自然界の「変身」は「へーんしーん!」の掛け声とともに(例が古くてすいません)、たちどころに切り替わる訳にはいかず、実にゆっくりとしています。

 電気仕掛けの機械にたくさん囲まれて暮らしていると、「切り替え」と聞けば何でもスイッチ・ポン!でできるような気になります。けれど、ほんの半世紀ほど前までは、僕たちの生活で何かを切り替えるときにも、もっとゆっくりと時間をかけていたのではないでしょうか。

 我が家の芝生は、来週、もう一度刈り込みをやります。時間をかけて地面近くまで十分に日光を届けると、ゆっくりゆっくり高麗芝が伸びてきます。スイッチ・ポン!とはいかないゆっくりな「切り替え」には、伸びるのを「待つ」楽しみがあるのです。


Dsc_0998


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