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2011年6月12日 (日)

お代わりはもう言えない

 ロイヤルホストに初めて入ったのは高校を卒業したとき。卒業式を終えてクラスメイトたちと三宮に集まってご飯を食べて、その帰りに寄ったのが初めてだったと記憶してます。当時は深夜2時まで開いているお店なんて近所にはありませんでした。24時間営業のファストフードなんて思いもつかなかった時代。ファストフードどころか、コンビニが高校の裏を走る県道沿いにやっと出来たばかりでした。

 だから、初めてお店に入った印象は「アメリカ映画に出てくるコーヒーショップみたいなもんが、いよいよ、うちの街にも出来たんか」といった感じで、ちょっとワクワクしました。まだまだいろんなサービスが海の向こうから少し時間を置いてニッポンに輸入されていた時代、1983年の春でした。

 店に入ってすぐにレジ・カウンターがあって、左手には100人ほど入れる客席があって、右手にはカウンター席と禁煙のボックスシートがある。その後、全国のあちこちにたくさん出来たロイヤルホストの典型。禁煙コーナー側の一番奥が8人ぐらいのグループが入れる大きな一角になっていて、そこが僕たちの指定席でした。というか10人以上で屯(たむろ)していた僕たちを収容できるような一角はそこしかなかったし、騒々しい連中を隔離しておくには持って来いの場所だったんでしょうね。

 車も持たず、(多くの者は)タバコも吸わず、ようやく高校を卒業したばかりの少年少女たちは、お代わり自由のコーヒー一杯で、友達の噂話や人生の進め方について飽きもせず午前二時まで喋り続けました。

 以来、それぞれが進路を選び、いろんな土地に散っていっても、故郷で再会を果たすたびにここに集っては喋り続けました。自動車免許を取り、中古車を買って、お気に入りのタバコ銘柄が出来、話題は交際相手やバイト先での出来事から、就職先や結婚、マイホームに子育てと変わっていきました。

 その間、店のレイアウトはずっと同じまま。ずっとコーヒーはお代わり自由だったし、午前二時まで開いていることも変わりませんでした。これからもずっと変わらないでいて欲しいものです。

 でもね――。

 今週の水曜日をもって閉店するとのこと。

 いつまでもお代わりできると思ってました。最後にコーヒーを一杯飲みにいけるかなあ。

 さよなら僕らのロイヤルホスト。
 今までどうもありがとう。

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