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2009年11月15日 (日)

秋の相棒

 秋になってから付き合い始めたお相手は、見た目は若々しいのだが、意外としっとりしたところもある。とてもチャーミングで気に入ってます。

6a00c225252c2c549d0123ddbdce7c860b 芝生の話です。

 ようやく、ここ三年ほどは、春から夏、そして初秋にかけて、高麗芝をまともに育てることができました。ただ、残念なことにこの芝生は冬には枯れてしまうので、秋冬の間も庭を愛でるために今年は西洋芝にも挑戦してみました。

 アメリカやヨーロッパの自生種である西洋芝は、日本より高緯度で育つために寒さに強い(反面、暑さには弱いために、夏には枯れてしまう)。このため、日本で一年中芝生を楽しみたい場合は、オーバー・シーディングという手を使います。二毛作のように、同じ土地で一年に異なる二種類の芝を交互に育てるのです。

 具体的には高麗芝が枯れ始める時期に、オーバー・シーディングに適した西洋芝の種を撒き、春の暖かくなった頃を見計らって芝を短く刈りこんで西洋芝を枯れさせてしまいます(高麗芝は逆に元気になってぐんぐんと伸び始める)。これを繰り返せば、一年を通じてみどりの芝生と『お付き合い』できるというわけです。

 9月の末に撒いたのはペレニアルライ・グラスという品種。西洋芝の中ではポピュラーな品種なのですが、芝生先進国の欧米では、春の交代がスムースに進むようにとりわけ暑さに弱い品種というのが開発されています。今回撒いたのはその名も『クイックトランス』という種。

 なんと言っても「さっさと乗り換える」という名前だけあって、2センチ高に刈りこんだ高麗芝の上から、大雑把にぱらぱらと撒いて1週間ほど水遣りをしただけで、すーっと繊細な若緑色をした葉がまっすぐに伸びてきました。どうしても撒きムラが出てしまうので2回に分けて撒きましたが、水遣り以外は特に気を遣うようなことはなかったです。

 温暖地用と寒冷地用の異なる種類の芝生を育ててみると、同じ芝でも随分と違うのが判ります。

 高麗芝はごわごわとして、緑が深くて濃い。太陽をたくさん浴びていそうだし、乾燥に強そうな感じです。それに比べて、ペレニアルライ・グラスは、葉が細くて柔らかい。触ってみるとすごくしっとりしていて水分が多い感じ。葉の色は黄緑に近い緑です。アジア系では匍匐茎(ほふくけい)と呼ばれるツタ上の茎がどんどん横に広がっていくのが特徴なのですが、西洋芝はどんな感じなんだろう。見る限り余り横には広がらなさそうなんですけれど。ほんとに対照的なんですね、同じ芝生なのに。

 うちは子どもが二人ですけど、性格は随分と違う。この文章の冒頭で勘違いされた皆さんにお聞きするまでもなく、異性とのお付き合いあいだってそうでしょう。仕事の取引先だって、お料理だって、自動車だって、ジーンズだって、いろんなものがそうでしょう。「同じ××でも、こんなに違うのか」って、どんな世界にもあるんですが、芝生の世界でもそうなんだなあ、と改めて感じた次第です。

 これから春までの数ヶ月を、この新しいお相手とどんな風に過ごそうか。秋冬モノにしては目に鮮やかなその色合いを眺めながら、秋にはあまりそぐわないワクワクした気持ちを味わっております。

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