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2009年11月 1日 (日)

自転車、ふたたび

 また、自転車に乗りはじめた。

 昨年の9月にクロスバイクと呼ばれる入門用の自転車を買って、自宅付近で9キロほどの周回コースを定め、週に2回、無理のないようにマイペースを守って走り続けた。5月の末に遠出をしたのを機に、暑い時期を避けて3ヶ月ほど休止していたのだが、気持ちの良い季節になったので再開したのだ。

 不思議なことに、いったん習慣として自転車に乗り始めると、日常のいろいろなところで自転車に関する情報が飛び込んでくるようになる。駐輪場には意外と高価な自転車が停まっている。今年のツール・ド・フランスでは別府史之選手や新城幸也選手が活躍した。ウェアやメンテナンス用品も自然と目につくようになったし、会社では誰と誰が同好の士なのかが気になる。去年までなら全然耳にも目にも入ってこなかっただろう。

 いろいろと自転車周りで気になることが増えた中、自宅のすぐ近くの県道の一部分、1.2キロほどの区間に自動車レーンが設置された。車道の左端部分を鮮やかなライトブルーに塗りわけ、ぎりぎりで自転車が二台並行して走れるほどの幅(並んで走るためではなく、追い越し可能にするためだろうか)。日本では珍しい車道側に設置された本格的な自転車専用レーンだ。

 早朝に自転車に乗ることが多いとはいうものの、実にありがたい限りの話ではあるのだが、実際、一ヶ月余り走ってみた正直な感想を問われれば――いささか不満、と言わざるを得ないだろう。

 問題はひとつ。デコボコがきつくて走りづらいのだ。

 アスファルトの道路に「止まれ」だの、制限時速の数字だの、文字が道路標識代わりに書かれているのを見たことがあるだろう。あれと同じものがレーンの上に「自転車専用」と書かれているのだが、これがとても念入りに分厚く書かれているために、自転車に乗って通過するには凹凸が激しすぎるのだ。

 たかがペンキの厚みで、そんなに言わなくてもいいんじゃないの?

 もし、あなたがそう言いたくなったとしたら、あなたはロードバイクとかクロスバイクなどの所謂スポーツバイクに乗って、道路にペイントされた文字の上を走って、あのでっこんぼっこんという衝撃をカラダに受けたことがない方なのではないか。

 おそらくこのレーンを作った人たちも、自動車ならいざ知らず、並みの自転車のサスペンションではその振動がいかに危なっかしく感じられるかを、ご存じではないと推察する。

 自転車専用レーンの設置自体は、習慣として自転車に乗る人を増やしていこう、増えてきたことに対応しようという姿勢の顕れなのだから、とても嬉しいことだ。ただ、実際に自転車に乗ってそこを走ってみて初めて判る感覚は、ある。習慣として自転車に乗る人がどういう走り方をするのかを判って作って欲しいな、と思う。そこがちょっと残念なんだなあ。

 なんてことは…わずか一年ほど前、自転車に乗り始めた頃の僕なら気づかなかったかも知れない。自転車メーカーの名前や部品の呼称などでさえ、満足に言えなかったのだから(今でも心もとない)。だから、偉そうなことは言えない。けれど、やっぱりタイムは昨年ほど伸びないし、タイヤの空気の減りだって早い。

 ああ、あの凸凹、何とかならないかなあ。

 自転車専用レーンの、一日も早い改良を望みながら、ペダルを漕ぐ日々である。

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