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2008年3月16日 (日)

苦手意識をプロ意識に

 不得意なことでメシを食っていくのがプロフェッショナル。

――なんて言えば、ちょっと首を傾げたくもなりますか?出来ることなら自分の得意な分野を職業に選んで生計を立てたいと考えるのが普通ですから。漫画が好きな人は漫画家に、音楽が好きな人はミュージシャンに、数字に強い人はどちらかといえば金融業かな、口が達者な人はどちらかといえば営業職かな・・・。すべての人がそんな風に単純に希望職種を決めはしないでしょうけど、概ねそういう傾向はありますよね。

 ところが、実際の話、世に出て働き始めるとそうもいきません。よっぽどの専門職でもない限り、自分に不向きな仕事を手伝わされたり、好みに合わない仕事を引き受けざるを得ないなんてことはざらにあります。会社であれ取引先であれ人様から対価をいただいてこそプロフェッショナルなのですから、それは避けがたいことです。けれど、なかなか積極的に自分の不得意な仕事にチャレンジする人なんて世の中でそうは見かけません。

 先週、クリエーターが自分の趣味に合わない仕事を任されてモチベーションが下がってしまい、結局は仕事のクオリティまでも下がってしまう――なんて話を聞きおよび、「そういう時こそ意識の持ちようを考えないといけないんじゃないのかなあ」と思っていた矢先に、こんなニュースを読みました。

機内で男性客が心肺停止、乗客の看護師が救う(産経新聞)

先月、インドネシア・バリ島行きの旅客機内で、心肺停止状態になった男性客を、乗り合わせた日本人乗客の女性看護師が心臓マッサージなどの緊急措置をして一命をとりとめていたとのこと。

 この記事で、一番感心したのが以下のくだり。

(女性看護師の)柴田さんは看護師になって2年目。救急医療に苦手意識があるといい、その分、積極的に勉強会に出席するなど努力を重ねていた。


 自分に苦手なこと、弱点があることを素直に認めたうえで、それを克服しようと日々努力していたというのですから素晴らしいプロ意識だと僕は思います。

 確かに看護師として救急医療は避けて通れない分野です。いわば必須科目の出来が悪いというのはプロとしてどないやねんという意見もあるでしょう。けれど、苦手意識を克服してやろうと地道に努力を重ねる根性っていうのは、23歳の若さにしてなかなか真似の出来ることじゃないよなあ。職場の先輩の指導も上手なんでしょうか。

 不得意なことであれ、時には不本意なことであれ、きちんと仕事を請け負えるように日々努力をし、精神的にもタフになって、メシを食っていくのがプロフェッショナル。

 柴田さんの不断の努力の話を聞いて、やっぱり、そんな風に思ったのです。

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