安藤百福さん逝く
正月も松が取れたところである訃報について。
日清食品の創業者でありチキンラーメン(つまり即席めん)を発明したことで知られる安藤百福さんが1/5になくなりました。
僕らの世代はチキンラーメン、カップヌードルをはじめとする所謂インスタントラーメンに一種の『憧れ』を持っていました。それは少し「未来な」感じのする食べ物でした。長らく腐らないで保存が利いて、子供にだってすぐに調理が出来てしまう。共働きの母を助け、キャンプや徹夜の麻雀でも嬉しいパートナーとなりました。やがてそれが宇宙食にも選ばれたと聞いた時、メイドインジャパンの未来食が誇らしくもあったものです。
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しかし、安藤さんの作った会社(つまり日清食品)はその後も僕らにメッセージを送り続けてくれました。それは単なる即席めんメーカーとしてというよりも何だか世の中のお腹を空かせた世代に向けて強く逞しいメッセージを発しているようなムードさえありました。
当時の若者に自由闊達な娯楽バラエティとして人気のあったテレビ番組『ヤングおーおー』を「おいしさは世界の言葉」のキャッチフレーズとともにスポンサーとして支え、桂三枝さんから明石家さんまさんまで関西からお笑いタレントを全国に向けて発信する手助けをしたかと思えば、カップヌードルのコマーシャル「Hungry?」シリーズでは、お腹が減ることの辛さとハングリー精神の大切さを、言葉だけに頼らず映像の文法で描いて見せてくれました。ちなみにこのコマーシャルはカンヌ国際広告祭のグランプリを獲得しています。
そして最近では「FREEDOM」シリーズで大友克洋のアニメーションを使って月世界に生きる未来の若者像をストーリー仕立てで描いています。このシリーズが当初から好きでPCの壁紙にも使っていました。商品や広告とともに常に『空腹感』と『若さ』というキーワードがあったように思います。現在のキャッチフレーズ「自由を掴め」も良いですよね。
極東ブログ:安藤百福、逝くを読むと、安藤さんの苦難の人生からこういったブランドイメージが出来上がってきたのではないかって思います。人生の前半は戦争にからんだ幾多の艱難辛苦に見舞われた人生であったようです。それでいて50を前にしてチキンラーメンの開発に取り組んだのですから、そのバイタリティや見習わなくてはいけないなあと今さらながら思います。
安藤さんの大阪府池田市にあるインスタントラーメン発明記念館では今も見学者が自分でチキンラーメンを作ることができます。うちの子もチャレンジしたことがあるのですが、そういう体験がいつの日か安藤翁の生き様を学ぶことに繋がってくれると嬉しいのですけれども。
ご冥福をお祈りします。合唱。
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コメント
僕も安藤さんの訃報は、何か1つの時代を作った人がまた逝ったなあと、感慨深く聞きました。
僕は実はチキンラーメンが発明された町で生まれ、育ったのですが、子どもの頃知り合いに「あそこに小さな小屋があって、そこで発明したんだよ」と聞かされました。それぐらい有名な話でした。
チキンラーメンって、たまにたまらなく食べたくなるんですよね。妻には「それって不健康よ」って言われるのですが、それでも食べたいんだから仕方ない(^^)
子どもの頃に親しんだ味は、一生忘れないそうです…
さて、ご存じでしょうが、阪急池田駅から南に歩いてすぐに、百福さんにちなんだラーメン屋があります。
おいしいかどうかは個人によってかなり評価が分かれる店ですが、まだでしたらどうぞ。
それでは。
投稿: Haru | 2007年1月 8日 (月) 22:51