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2006年12月29日 (金)

二元論で考えない、ということ

『投資ファンドとは何か』なんて本を読んだのですが、一番印象に残ったのは金融のことではなくって「世の中を二元論で論じてはいけないんだ、というか世の中を二元論で考えることには無理があるんだ」ということでした。小難しい話でスイマセン。

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北村 慶

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この本は不動産ファンドやヘッジファンドなど代表的な投資ファンドを初心者にも判りやすく解説してくれているのですが、その中で『投資ファンドは功罪両面がある。不透明な運用もありうるし、相場を荒らす要因ともなりうる。しかし、一方では見込みのある企業を再生し、不動産などの市場を活性化させてもいる。そもそも善なのか悪なのか単純に割り切れるわけではない。何でも二元論で考えてしまうのは日本人の悪い癖だ』みたいなことが書いてありました(もしくは、書いてあったように思います)。

そこが一番面白かったんですよ。

投資ファンドに限らず、どんなものにもいい面もあるし悪い面もある。優柔不断で、むらっ気があって、いい加減なんですね。人知れず努力をしている一方で、陰でこっそりイケナイこともしている。欲の皮が突っ張ってるかと思えば、仕事は人一倍熱心にこなす。人情に脆い一方で、勝負事にはめっぽう厳しい。人間も人生も同じ人生の中に、同じ組織の中に、同じサービスの中にそういう矛盾を秘めてるんですよね。それをことさら「これはイイことなんだろうか」とか「あの人は悪い人なんだろうか」とか白黒はっきりさせようとするのはあまり意味がないんだなあ。

そう思うと何だか急に気が楽になったんです。何だか上手く言えないんですけど。金融の本を読んで持つ感想じゃないんでしょうけど。

ああ、俺って矛盾した存在なんや。
他人のことを「筋が通ってないやないか!」とかいうて断定的に責めてはいけないのかも。
僕もあなたもええ加減。
あれもこれも矛盾だらけ。
そういうもんです。
そんな中、臨機応変、適材適所。
ああ言えばこう言う。馬鹿と鋏は使いよう。
人間万事塞翁が馬。
要は良いところも悪いところも「認める」ということがだいじなんやなあと。
そんな風に思ったのでした。

都合のよい言い訳に使うのは避けないといけない言い草ですが、要は良いところ、悪いところのバランスが大事なんでしょうか。

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コメント

あけましておめでとうございます。
突然、すみません。『投資ファンドとは何か』の著者の北村慶です。
ブログで拙書を取り上げていただき、ありがとうございました。
欧米人との付き合いが多い私にとって、日本人の欠点のひとつに、「すぐレッテルを貼る」「物事を二元論で捉える」ということがあると感じています。
ですから、これまでの著書には、この点についての警鐘が少なからず入っています。
二元論で思考停止にならず、その功罪両面を理解した上で、人でも組織でもより良い明日に向かっていくか、という風に考えたいものですね。
末筆ながら、今年一年のご多幸をお祈りいたします。

投稿: 北村慶 | 2007年1月 3日 (水) 13:29

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