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2006年11月23日 (木)

グレート・ギャツビー

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村上春樹訳の『グレート・ギャツビー』を読みました。『華麗なるギャツビー』というタイトルのほうがしっくり来る方もいるかもしれませんね。

同期に英文学科卒業の女性がいて「何を研究してたん?」と聞いたらその『華麗なるギャツビー』を挙げたのです。それで彼女から文庫本を借りて読んだ覚えはあるのですが、翻訳が悪かったのかとにかく読みすすみにくく読了に至らなかった経験があります。少し前の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の村上訳は読みやすかったので今回再びトライしてみました。難なく読了。ただ、まだ感想がまとまりません。何度も何度も読むべきではないかなあ。

村上さんは丁寧に訳してるなあと思ったのは人物の書き分けの部分。「私」「僕」といった普通の言い回しだけではなく男性にも「あたし」という一人称を使ってその人となりをニュアンスも含めて表現しようとしていたりかなりの工夫が凝らされている印象を受けました。あとがきで村上さんが「小説家として」翻訳したと語っていたのでその辺は意識的に意図したものなのでしょうね。

面白いのは愛蔵版と称したハードカバーと新書の大きさの廉価版と二つのバージョンで両方出していることですね。何度も読んで欲しいという村上さんの気持ちの表れでもあるでしょうし、二つの価格帯のものを用意して全体として大きなビジネスにできるかもしれないという出版ビジネスの面白い挑戦でもあります。

先週、出張で泊まったホテルのロビーには名作の初版本の復刻版がずらっと並んでいて(珍しいホテルでしょ)、ただ単に読書するのではなく、本そのものの雰囲気も味わいながら読書をするのもいいなあと思ったりもしたところだったので、もうちょっと読み込んで大好きな小説になったら愛蔵版のほうも買う気が起きるかもしれません。そんなことを考えるようになったのは歳をとった証拠なんでしょうか。

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コメント

グレートギャツビー、学生のときに村上訳じゃない方を読みました。

「名作や」とか言われてたから手ぇ出したんですけど、
僕も「読みにくいなぁコレ」と思てました。

たいがいの小説は半日あったら読んでしまうのに、
グレートギャツビーは、めずらしく3日掛かりました。

村上春樹訳のん、近々読んでみます。

投稿: レオ | 2006年11月24日 (金) 13:41

僕も学生の時に読みました。確か新潮社文庫のものだったかな。
表紙が映画になった「華麗なるギャツビー」の写真が使われているやつ。
内容は、ほとんど頭に残っていません(^^)
1つ覚えているのは、映画の衣装をデザインしたのが、日本のアパレル会社だったということぐらい…

僕は「ライ麦畑でつかまえて」は、野崎孝訳が鮮明に記憶に残っていて、それが壊れるのが怖くて、村上訳には手を出していません。
サリンジャーにはかなりはまったので、そのほとんどを訳した野崎本以外は、どうも…
こういう人って、結構いると思うのですが…

でも、試してみる勝ちはあるかな>村上版「ライ麦畑」

投稿: Haru | 2006年11月24日 (金) 23:47

>レオ君
おひさしぶり。元気?
翻訳家というのはやっぱり大事だなと今回思いました。
今は柴田元幸さんが気になってます。

>Haruさん
こちらもお久しぶりです。元気ですか?
(同じリアクションやな・・・)
ライ麦、僕は両方読みましたけど、どちらも良かったです。
読んだ時の僕の年齢がそれぞれ違うので味わいが違うのだとも思います。
浜田省吾で育った僕は「サリンジャーの小説」というのは
ちょっと背伸びして読むものだったのですが、
いまや青春を懐かしんで読むものに
なってるような気がします。寂しいような誇らしいような。

投稿: コイッチ | 2006年11月25日 (土) 13:55

TBさせていただきました。

素晴らしい小説に出会えた興奮がしばらくおさまりませんでした。

投稿: タウム | 2007年2月28日 (水) 00:16

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