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2006年5月27日 (土)

二人目がネックか?

晩婚化が進んでいるにもかかわらず「結婚してから産む」のが一般的な日本では、結果的に少子化が進む。

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何だか少子化問題についてのエントリーが連載モノのようになってきましたが、「なるほどこんな風にして少子化って起きてるんだ」というぐらいまで理解したいので、もう少し書かせてください。冒頭の一文が今回検証してみる仮説です。

前回のエントリーに頂いたシーラカンスさんからのコメントがベースになってますが、二つほどデータを調べてみると割と納得できました。いやしかし、深刻ですね、少子化。調べてみて痛感しました。

先に掲げたグラフは厚生労働省大臣官房統計情報部「人口動態統計」を基に作ったもの(元ページはこちら)。実際の数値はこちらのページに詳しく載ってます。

意外に出生率の曲線ってきれいな正規分布曲線を描くんですね。つまりピークの位置から左右対称に釣鐘型のなだらかな曲線で分布してるってことです。ある年齢を境にして全然産まなくなるとか、ある年齢にならないと産まないとかじゃなくって、徐々に産むようになっていき、ピークを過ぎると徐々に産まなくなっていくんですね。

そのピーク値を1970年と2002年で比較してみると面白いんです。

1970年には出産年齢のピークは25歳、出生率は0.23885。つまり、1970年で一番子供を産んだ年齢層は25歳で、その年に25歳だった女性のうち4~5人に一人が産んだことになります。一方、2002年の場合は、ピークが29歳で出生率が0.10910。一番子供を産んだ年齢層は29歳で、その年に29歳だった女性のうち10人に一人が産んだことになります。ということは、この32年間で

子供を産む年齢は4年ほど上昇して、しかも出産する割合は半分に減ってしまった

のは客観的な事実として結果が出ているようですね。

一方で女性の平均結婚年齢の推移と比較してみると結婚と出産のピーク値が符合していることがわかって面白いです。結婚してから1年ほど経ったころに出産がピークを迎えるって傾向は今も昔も変わってないんですね。

じゃあ、何が変わったかというと全体としての山の高さ(出生率のピーク値)が下がってるんです。『全体としての』というところがミソです。というのも30歳以上の出生率は上昇してるんですね。晩婚が進んだ分、出生率の分布も高年齢化して昔のグラフの形が右へシフトしたような感じになっている。そのシフトした分、高年齢出産は増えていて、30歳以上では出生率も増えてるんです。単に晩婚化が進んだだけで、結婚した後の「子作りに励む気持ち」に変化がなければ、リクツの上では出生率自体は維持できるはずです。

でっも、違うんですよね。晩婚化して、少子化が進んでるんです。

じゃあ、晩婚化と少子化は関係がないのか?

いや、僕はやっぱりあるような気がします。実際に親になって見ての感覚として、そう思うんです。

僕はこう推測します。

一人目は産むんだけれども、二人目、三人目を産まない人が増えた。その一因は晩婚化が進んだために年齢的に「二人目はきつい」と感じる人が多いため。

今日、調べたグラフからは一人目、二人目別の出生率ってのは判りませんでした。ただ、実感としてこの仮説は割りと自然に理解できるんですよ。

世のお母さん方はいかがですか?

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コメント

あー、実感できるなぁ。
仕事はペース落としてもいいやと思ったのが35才、
実際に出産したのは37才。
もう徹夜がキツくなってからの出産は、体力的にはヒーヒー、
乳児を脱しても、看病したら仕事には行かれない。
行けてもあまり使い物にならないのに重要な判断しなくちゃならないお年頃。

ダンナも45くらいだったので、二人目は互いにしんどいという感じが。
結果うちでもひとりですが。
精神的にはオトナになっていて余裕があるけど、体力的にはカツカツだという実感があるんです。

投稿: りりこ | 2006年5月29日 (月) 09:38

>>りりこさん

>あー、実感できるなぁ。

そう言ってもらえると推論も邪推ではなかったようで嬉しいです。

>乳児を脱しても、看病したら仕事には行かれない。
>行けてもあまり使い物にならないのに重要な判断しなくちゃならないお年頃。

話の焦点がぼけるといけないので、
意識的に「働く女性」論は避けてきたのですが、
「2人目は体力的にきつい」
の他に
「1人目産んで育児と仕事の両立に疲れ
(育児自体に疲れたのではなくって、
今までのように仕事が出来ないことに
精神的にストレスを感じて)、
2人目以降を諦める」
というのも充分あるんじゃないかなあと思います。
責任を持って大きな仕事をしている30代以降の女性って
増えてきましたからね。
この話題はブログのネタ切れの時のために取っておこう(笑)。

投稿: コイッチ | 2006年5月29日 (月) 10:51

産み始めるのが遅くなったがために、2人目3人目の出産そのものがタイムアウトになる、っていうのはよくわかる話ですねー。当方もまあ理想を言えば3人ぐらいは欲しかったような気もするんですが、(今でもヒトサマの赤ん坊を見るたびに「あーいいなあアカンボ!」と思います)ま、これから産むと40代突入ですからとってもじゃないがムリだと思ってます。

でもね、社会制度もおかしいんですよ。10代で産んだ女性たちを社会システムからほとんど排斥した状態に置いていて、「なんで晩産化しているのか?」ってオトナたちが首をひねっている、という印象もあるんです(で、現実に10代の出産は増えてます)。高校生が妊娠・出産すると、相手はともあれ妊娠した当人は大概退学になりますからね。そうなると、生まれてきた赤ちゃんが消えるわけがないから、復学はできないでしょう?すると、若いお母さんは高卒の資格すら手にとれず、中卒、ということになる。キツいですよ今の時代、それでは…。

ところがどっこい生物としては初産年齢として最も適しているのは18歳から22歳だ、という話です(助産婦さんが断言してました)。人間社会ってやることが矛盾してますね。

投稿: シーラカンス | 2006年5月30日 (火) 21:56

いや、少子化はネタが尽きんということがよく判ってきました。
僕自身も大変勉強になっております。

>>シーラさん
いつも鋭いツッコミをありがとうございます。

>産み始めるのが遅くなったがために、2人目3人目の出産そのものがタイムアウトになる、っていうのはよくわかる話ですねー。

グラフ見てまず思ったのはこれでしたね。
「子供が欲しいという気持ちが衰えてるのではなくって、
以前なら一人目を産んでいた時期(25-28歳)に
結婚をしていない女性が増えたので、
以前の一人目の分だけ出生率が下がった。」
大変大雑把な言い方ですが、
こう考えれば数字の上ではつじつまが合います。

細かい数値がわからないのが残念ですが、
30年前の数字から第一子の出生率分を差し引きすると
驚くほど今の曲線に合致するんじゃないかなと推測します。
第何子かごとの出生率の統計って出てないんですかね。

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>で、現実に10代の出産は増えてます

これは数字の上でもはっきりでてますね。
でも、数字が上がってるということは、
結果として僅かづつではあるけれど、
社会に認められつつあるんだと僕は思いますよ。

僕の同級生は第一子を19で産んだのですが、
二人の娘さんを育て上げて、
今じゃ41にして、再び自分のための人生を送ってます。
それも悪くないですよね。

やりたいことやってから母親になるのではなく、
母親になってからやりたいことをやる。
そういうモデルが世の中&身近に出てくるといいんですよ。
土屋アンナとか格好良いと思うなあ。

投稿: コイッチ | 2006年5月30日 (火) 22:53

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