« 「デジタルスタイル会議」に参加してきました | トップページ | 岡崎京子19960519 »

2006年5月19日 (金)

うれしい、コトバ、つながり

東京コピーライターズクラブが優秀な広告、コピーを選ぶTCC賞が発表になったのですが、その中に以前お付き合いのあったコピーライターU君の名前を見つけました。日本中のコピーライターが目指すような大きな賞なので、びっくりするやらおめでたいやら、嬉しいやら。

受賞作の展示がカレッタ汐留にあるアドミュージアム東京(ADMT)で始まったので、出張が終わったばかりの水曜日の夕方、少し足を伸ばして見て、聴いて、そして読んできました。

3年前の今頃、コピーライター養成講座で知り合ったコピーライターYさんと話しているうちに、U君を紹介してもらいました。Yさんは当時からいつも「Uは良いもの持ってるのに、いい奴なんだけど・・・出世作が出ないんだよなあ」みたいなことをおっしゃってました。

そんな彼に小さな仕事をお願いしたことが一度だけあります。ラジオコマーシャルでした。その打合せでU君に初めて会いました。青いロンTを着ていたのじゃないかと思います。目の覚めるような真っ青が印象に残っているのは、彼の誠実そうで、ほんわかとした雰囲気とその色がとてもよくマッチしていたからです。

今回、受賞した広告作品もラジオコマーシャルでした。そのひとつを聴いて、彼があの時来ていたシャツの色が目に浮かんできました。父と息子の気持ちの触れあいを描いた、師匠のYさん譲りのとても温かい作品でした。そのメッセージの優しさはあの日の真っ青なシャツを思い起こさせました。

さらに別の作品を聴いているとどこかで覚えのあるちょっとしたアイデアが用いられていました。それは、僕らがお願いしたラジオCM案の中にあったものでした。二年前のコピーでは、そのアイデアはまだまだ荒削りなところがあって、どちらかというと受け狙いのちょっとしたコネタとして使われていた感じがあったのですが、今回の受賞作はすごく良く練ってありました。商品の特徴をうまく言い表した上で、馬鹿馬鹿しいけど思わずにっこりしちゃう――そういう聴いていて楽しくなる優れたコピーでした。僕なんかが評論するのはおこがましいですけど。

二年前。
申し訳ないことに予算なんて全然なくって、どちらかといえばお仕事というよりも、U君たち若手のクリエーターのコピーの練習のために受けてもらったような仕事。それでもU君とその仲間たちは一生懸命、手を抜かずにコピーを書いてくれました。今回の受賞作品の制作にあの時の仕事が僅かでも役に立ったのかもしれないなあ、と思うと何だかすごく嬉しくなりました。

これだけ大きな賞を獲っちゃうとU君と話をする機会は、この先、もうないかもしれません。それでも、今後、CM制作で彼の作品に接することはあるだろうと思います。そんな彼の活躍を横目に、僕も彼を見習って手を抜かず、誠実に、温かい仕事をしていきたいなあと思いました。おめでとう、U君。

|

« 「デジタルスタイル会議」に参加してきました | トップページ | 岡崎京子19960519 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

ちょっと泣ける感じです

投稿: ハジメ | 2006年5月19日 (金) 10:38

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/56831/10135149

この記事へのトラックバック一覧です: うれしい、コトバ、つながり:

« 「デジタルスタイル会議」に参加してきました | トップページ | 岡崎京子19960519 »