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2006年5月14日 (日)

母の日に思う

母の日。今年もカーネーションだけを贈りました。偽善、照れ隠し、そんなところでしょうか。

でも、たとえ毎年花一輪の取ってつけたような感謝であっても、尊敬に値する存在が身近にいることを肝に銘じるためには良い習慣か、とも思います。なーんて、毎年花を送るだけしかしないいい訳でしょうか。

でもこの国では今、少子化なんですよね。たくさん子を産むお母さんが少ない。あるいは子供を生む女性自身も少なくなっている。つまり、お母さんも少なくなってるんですね(もちろんお父さんもなのですが)。母の日の存在意義が相対的に小さくなっているってことですよね。

でも「母親」自身の存在意義、価値、意味が小さくなってるとは思いません。むしろこういう時代だからこそもっともっとその偉大さ、温かさ、大変さ、優しさ、おっかなさ、凄さ―そういった価値を認めて、敬うべきだと思います。

そりゃあ、大変ですよ、お母さんは。それは認めます。でもね。でもでも、以前に比べりゃあ楽チンなんじゃないですかね。それなのになんで子供は増えないんだろう。

掃除機も洗濯機もあって、以前に比べりゃ夫の理解も進んだほうでしょう。オムツは紙おむつが主流。おんぶ紐もベビーカーもいい商品がいっぱい出てるし、子育ての書籍や雑誌も充実してます。逆に女性の社会進出が進んだので家事ばっかりはやってられないんだというアゲンストは確かにあるかもしれませんけどね。いやあ、それにしたって薪くべて飯炊いて、風呂沸かしてた頃に比べれば、絶対、子供がたくさんいた頃のお母さんよりは今のお母さんのほうが楽なんです。違うかなあ。

なのに・・・なんで子供は増えないんでしょうね。

ふと思ったんですが(暴論かもしれませんが)、母親に対する尊敬と畏怖の念ってのが希薄になってきたんじゃないですかねえ。自分のお母さんに対して「苦労して育ててくれた。ありがたい。そして母は偉い」って想いが薄くなってるんじゃないのかなあ。そういう想いよりもむしろ「母親は大変そう。辛そう。しんどそう。子供なんていないほうが楽そう」そっちの意識が高いってことなんでしょうね。

仕事にせよ、遊びにせよ、家事にせよ、勉強にせよ、何にせよ。世の中のいろいろなことが急激に便利になって、楽になってきたこの数十年。周りのことばかりが楽になる中で、子育ての大変さはおいそれとは変わるものではありません。特に子供とのコミュニケーションは精神面での付き合いですからおいそれと「便利に楽しく」はなったりしませんもんね。

そうすると相対的には子育てだけが「不便に」「しんどく」なってきたのかもしれません。

世のお母さんたちは、実感としてどう思われます?

ところで、ちょうど今この本を読んでます。ええ、全くの偶然なんですがね。

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コメント

いやーそのう、社会的にけっこう邪険にされていますからねえお母さんと言う立場。たとえば「派遣社員ですが赤ちゃんが出来ました」って人は退職か中絶を迫られるそうですよ。

一旦母親になってから街に出てみれば「なんで赤ん坊連れでこんなところへ」って顔をされてしまうし、かといって主婦の仕事場たるスーパーなどでも通路が狭くてベビーカーでは通りにくい。複数の子を抱えていればさらに道は危険に満ちている。赤ん坊とウロチョロする幼児と荷物を抱えて血相を変えて歩いていても、絶壁に見える階段の前で助けてくれる男性は皆無に等しい。屈強な体つきの人たちがどんどん脇を通り過ぎていきます。専業主婦になればなったで夫からは「なんでこの人いつも煮詰まってるの?」とフシギそうな目で見られ、心の中の焦燥感は理解してもらえない。ハイヒールやスーツはどんどん縁遠いものとなり、余裕もないので髪振り乱して育児してると周囲からも夫からも「もう『女』じゃないんだな」と見られてしまい、自分自身も諦めていく…。恐ろしいですね怖いですね。

「母になってみてよかったこと」は精神論になりますが、「母になってみてよくなかったこと」は具体論になり、具体論が精神論に打ち勝ってしまうのは世の常なので、そのせいで子どもを産みにくくなったんだと思いますです。

投稿: シーラカンス | 2006年5月15日 (月) 08:11

子育て中の私もシーラカンスさんの意見に同意します。
子供を生んだ途端、孤独感を感じざるえないんですよ...
今まで普通に出来たことが、出来なくなる。
したいことが出来なくなる。
これは、その立場になったことがないと理解するのが難しいかもしれません。
それでも、一人でも近くにわかってもらえる人がいて、
手を差しのべてくれる人が一人でも多くいたら...
保育所を増やすとかそういうレベルじゃないんですよ。
子育てする母だけが、仕事に、家事にと大変さが変わらないんですもの。
色々な制約のある子育てより、今の世の中、楽しいことが
たくさんありますからね。だから子供を生む人は減っているのだと思います。

ただ、子供はかわいいですよ。それはかけねなしにね^^

投稿: Kanko | 2006年5月15日 (月) 15:57

おお、お母さんたちからコメントが。
続きを書きたいのですがじっくり時間が取れそうにないので関連メモをひとつ。
5/15の夜のNHKニュース(?)にリクルートワークス研の大久保幸夫さんという方が出演されていて、助成金などで少子化を食い止めようとする行政について
「少子化は、女性が子育てで感じるストレスや職場復帰の難しさなどの複合的な理由から起こっている事象で、経済的な理由だけが理由ではない」
と言ってました。この人なかなか面白そうでした。

投稿: コイッチ | 2006年5月18日 (木) 01:43

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