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2006年2月27日 (月)

舞台「レインマン」感想

昨年までほとんど演劇を生で鑑賞したことがなかったのですが、そろそろ中年夫婦で楽しめる趣味というものを持っておくのも悪くはないだろうとも考えて、年に何度かは演劇鑑賞をしようかなと考えています。

で、先週末に夫婦で行ったのが橋爪功、椎名桔平主演の「レインマン」@シアターBRAVA!でした。

十数年前に劇場で映画を見て、かなり感動したはずなのですが、全然筋を覚えていない自分にもビックリしましたが、それとは対照的な橋爪さんのセリフ覚えの良さにはビックリしました。

自閉症で天才的な暗記の才能を持つ歳の離れた兄レイモンドというのが彼の役どころなのですが、「ワールドカップの得点王から円周率の数字まで、普通の人にはおよそ覚えても意味のないことを完璧に覚えている」という設定のためにセリフもまたワールドカップの得点王の羅列だったり、円周率の数字の丸暗記だったりするのですが、これを滔々とかなりの早口でまくし立てるのにはビックリしました。

舞台の評価が橋爪さんの暗記力というのも変なので他にも感想を書いておきましょうか(笑)。

たしか映画では野球が兄弟を繋ぐ記憶の糸口となっていたと思います。それが舞台ではサッカーでした。ストーリーが後半に差し掛かったあたりで、二人がサッカーボールを実際にリフティングでやり取りしあう場面は舞台と観客が一緒になって、失敗が許されない演技というよりむしろ芸当を楽しむ時間が組まれていました。当然、ボールが何度か観客席に転げ落ちるのですが、これも演出の計算のうちでしょう。ともすればシリアスな物語に肩を凝らせないための単なる観客サービスかと思いきや、このボール遊びでかいた汗をシャワーで流すという自然な設定の中で、急転があり兄弟にとって重大な事件の真相が露呈するという伏線にもなっていたのには脚本、演出そしてそれに応じた演技それぞれがバランスよく上手く出来ているなと感じました。

パンフレットなどには載っていたことなのかもしれませんが、おそらく椎名くんと橋爪さんがボールリフティングで実際にサッカーボールを舞台上で蹴り合う芸当が出来る、とわかった時点でこの設定は自然と取り入れられたのではないでしょうか。この部分だけでも十分記憶に残る舞台でした。

エンディングも印象に残りました。椎名くん演じるチャーリーがレイモンドの元を再訪するシーンで終わるのですが、レイモンドがチャーリーたちに一歩二歩と歩み寄ろうとするところで暗転するのです。歩み寄って抱擁して暗転、じゃないところが観客の想像力に良い意味で頼っていて、余韻を持たせた良い終わり方だなと思いました。僕はホントに演劇を見ない人なのですけど、舞台の演出って観客の心を遊ぶ、遊ばせる技術なんですね。

橋爪さんの演技は安心して観ていられました。椎名くんは最初セリフの発生が聞き取れないほどで「え、こんなに下手な役者だったっけ?」とホントに心配になったほどなのですが、すぐに声に張りも出てきてほぼ期待通りの熱演でした。期待以上でもなかったのですけどね。

また映画も見てみようかな。

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コメント

パンツはKマート!
そんなセリフがあったよな。。<ダスティン・ホフマン
椎名くん、上手いイメージがありましたが。。
橋爪さんと一緒ではまだまだなのかしら。。
最後まで退屈しなさそうな舞台ですね。。

投稿: えべっさん | 2006年2月28日 (火) 08:23

>えべっさん
いや椎名くん上手いですよ(言ってることが矛盾してるかな)。
素の彼と役どころが重なるのであまり演技らしい演技が出なかった、って感じでしょうか。

投稿: コイッチ | 2006年2月28日 (火) 22:35

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レインマンを見てきました。8列35番。 橋爪ファンの私としては、生橋爪が観られてうれしかったです 自閉症という役を暑苦しくなく熱演してました。 オーバーアクトにならないさじ加減が難しいところです。 この人はワーカホリックなのか、と思うほどの仕事量ですね....... [続きを読む]

受信: 2006年3月 3日 (金) 15:33

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