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2005年5月31日 (火)

改札で頭を下げる人たち

僕の最寄の駅は阪急塚口駅です。

例の福知山線の事故の影響でJR塚口駅などが使えなくなったので、振り替え輸送の対象駅になっていて、ちょうど遠足の時に子供たちが通る時のように改札口をひとつ余分に開けて、毎日JRの職員さんたちが交代で改札しています。

その彼らの表情が、何とも虚ろです。みていて凄く可哀相です。

本来は愛想良くする業務なんだけど、そうはいかない。そういうジレンマが何とも言えない表情を作ってます。それがまた事故の悲惨さを呼び覚ますという悪循環。こちらはいつもの朝の駅の風景のつもりなのに、彼らがいると事故のことを思い出さないわけにはいかない。

こちらも、別にそこに立っているJR職員一人一人の方が憎いわけではないはずなのに、恨めしくあるいは憐れむような一瞥をくれてしまいます。改札を通る身としてはまだ朝夕一度づつですが、当の職員さんは何人ものお客さんのそういう視線、しぐさ、意識を一身に受けながら日にどれぐらいの時間、改札に立ってるんでしょう。いくらJRとして責任があってのこととはいえ、とても辛い仕事だと思います。

事故からひと月経って、先週末初めて事故現場を息子と訪れました。バーベキュー用のお肉を買い出しに行った帰りに寄り道して、車の中から犠牲者の人達に手を合わせました。

現場に行って見ると、不謹慎な言い方に聞こえるかもしれませんが、事故現場の大きさ、広さにビックリします。こんな広くて大きな範囲にわたって、あの惨状が展開されてたのかと思うと、線路も撤去されてガランとした今の現場横ですら、戦慄が走りました。

一方で、その現場の風景とオーバーラップしたのは、朝早くから夜遅くまで、おおよそ定期券を詳しく改めることも出来ないほど頭を下げて、毎日、悲しい顔で改札に立つJRの人たちの姿でした。

事故の検証、反省、対策はさておき、あの人たちを、一刻も早く本来の職場に戻してあげたいと思います。

彼らも多くのストレスを受けているはずです。本来の職場で、今まで以上に仕事をしてもらう。これこそが彼らの本分であり、他社の改札で見世物のように頭を下げるのが仕事ではないのですから。

間もなく現場の復旧工事が始まるらしいです。彼らにも、もうちょっとの辛抱でしょうか。

今日は改札で「ご苦労さま」ぐらいは言ってあげようかな。でも、僕、JRの定期は持ってないんで、通らないんですよね、あの出口は。

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